行き詰まっているときに。。。(第2弾)

前の投稿で、仕事の締め切りとかギリギリだけど、行き詰まっているときに、どうしたらよいかって、自分の経験をもとにお話をしましたが、
今回は現役の学生さん向けに、勉強に行き詰まったときにどう切り抜けたらよいかについてお話します。お子様が学生のお父さんお母さんも、もしよかったらお子さんの勉強のアドバイスの参考にお使いいただけたら幸いです。
前回、締め切りに迫られたりして、仕事に行き詰まったときに、
心が後ろ向きになっていたら、あえてその対象から離れて、冷静になるまで、自分を客観視できるまで、少し時間を置きます。
そのときに注意すべき点として、
① 一旦対象から離れたら、今やっている行動に集中して楽しむこと。
  (例えば散歩したり、好きな音楽を聴いたり、など)
② 対象から離れているとき、例えば仕事のこととかその先のことは完全に考えないこと。
ということを挙げました。
でも、この話は勉強という荷物を抱えている学生さんにも役立つ話なんですよ。
学生さんに勉強を教えてるときに実感するのですが、すごい荷物背負ってる感ありありで教室にやってくる学生・生徒さんが多いんですね。まあそれだからモノを教わりに来てるとも言えますが。。。
何もそんなに重荷感背負わなくてもいいのにって思うのですが、こういうと先生がテスト受けるわけじゃないし、そんなに軽々しく言うなって批判を食らいそうですが、あえて言います。
そういう時こそ、「急がば回れ」なんです。
テストの直前とか、入学試験本番近いなんて、切羽詰まっているときって、実をいうと、案外自分を客観視できていないんですよ。冷静さを欠いているのかも。
そういう心理状態のときに、さらに勉強、勉強って自分を励まし続けても、いつか心がポキっと折れちゃいます。余計に行き詰まってしまいます。
英単語に漢字、社会・理科の用語、数学の公式やら。。。そんなに詰め込もうったって、心のキャパが限界、いっぱいいっぱいだから、脳だってエンジン全開とはいきません。むしろ、ガス欠になって、モノを覚えようにも入っていけませんよね。
そんないっぱいいっぱいのときこそ、自分の心に耳を傾けて、行き詰まりを受け止めて、一瞬でも、少しの時間でも対象(勉強)から離れてみましょう。
切り替え方は前回お話しした方法を実践してみてください。詳しくは前回の投稿へ。
大人向けの投稿でしたが、学生さんにも役立つ方法です。
短時間でも一回勉強から離れると、特に受験生は不安に駆られるかもしれません。ああ受験迫ってる。皆は受験勉強してる。もっと勉強しなきゃって焦るかもしれません。
でも、そういときこそ冷静になって。心のHPをしっかり充電しましょう。
周りが見えなくなって、心のHPが枯渇しているのですから、勉強というボスキャラに立ち向かう心の体力もいっぱいいっぱい。そんなときに勉強に立ち向かうパワーはなかなか出て来ません。効率はよくなくなります。
一回勉強から離れて、今やってる行動を楽しむこと。心をしっかり充電して、再び勉強に立ち向かえばいいんです。
すると、以前よりはプラスのベクトルも伸びて、それまで見えなかった考え方も見えてきて、頭も研ぎ澄まされる。以前よりも勉強がはかどる。集中できるようになります。
ここまでは、前回の投稿と同じですが、学生さんにもう一つ言いたいことがあります。
自分につい重い課題を課していませんか?
受験まであまり時間がないから、1日英単語や漢字〇〇個覚えるとか、1日に数学〇〇問解くとか。この〇〇に自分に課した数字を入れてみてください。果たしてそれってマジで達成できる数字でしょうか?
1日はどんなに頑張っても24時間、そのうち、睡眠時間を仮に削って4~5時間、学校で6~7時間、三食や細々とした時間に計2時間ぐらい?ということは残された勉強時間は10時間ぐらいしかありません。長いように見えてもあっという間です。
たしかに日頃私も受験生には言います。休日は10時間やりなさいとか。休日は学校がないから、その分できそうですが。。。
それぐらいやらないと、受験が迫っていれば余計に間に合わなくなってしまうのですが、集中力にも限界があります。90分とかいろいろ聞いたりしますが、休憩をとってしまうと、そこからのモチベーションアップは結構大変なんですよね。
現役時代よく経験しました。一度休んでしまうとなかなか勉強できないんです。所詮人間は怠け者ですから。だから自分を律してとなるのですが、なかなか難しいです。勤勉一筋の方には叱られそうですが。。。
確かに期限が迫ってるとそこまでかなりの量をこなさないとと気持ちははやりますが、そういう時こそ冷静に見つめ直してください。無理は禁物。っていうか無理は無理なんです。また叱られそうですが。。。
そこで、覚える量を冷静に考えたうえで、1日の分量を、自分がきついなと思う量の70%ぐらいの量に思い切って割り切ってしまいましょう。そして、それを継続して取り組んで習慣づけましょう。
それでも、できないときだってあります。具合が悪いときはもちろん勉強できませんが、勉強に気分が乗らないこともあります。そういう時は、前回でも言ったとおりに、少しの時間でも一旦対象(勉強)から離れて、別のことを楽しむ。
改めて勉強に戻った時には、自分の集中力を信じて立ち向かってみましょう。全然違う自分に会えるでしょうし、心も脳もクリアになって、きっと勉強もはかどるでしょう。
再び勉強に戻った時に、注意すべき点があります。
一回勉強から離れるということは、当然当初の計画を乱すことになります。進みが遅れてしまうわけですが、再び勉強に戻った時に、いきなり70%以上のことを取り組んでしまわないようにしてください。
計画から遅れてしまっているから、もっと頑張ろうと、気が付かないうちに頑張りすぎちゃうんですよね。そういう時こそ、落ち着いてまずしばらくは70%程度を守るようにしましょう。
そして、軌道に乗ってきたら、可能な範囲で覚える量を増やしてみてください。
軌道に乗らないうちから一気に増やしてしまうと、たいていは元の木阿弥。翌日から勉強へのモチベーションが下がるでしょう。はあ疲れたしなあ。今日はやめておこうかな。なんて愚痴も聞こえてきそうです。
ちなみに覚える量ですが、覚えることが苦手なものほど、つい覚える量を増やさなきゃって思いがちですが、
もともと苦手にしているわけですから、そんなに覚えられるはずがありません。自分で覚え方のコツを見つけられれば別ですが。
苦手にしているものほど、1日に覚える量を少なく絞ってその量だけ確実に覚える。漢字であれば短時間、5個ぐらいとか、時間であれば10分~20分とか超集中して覚えることをお勧めします。
漢字でも英単語でも、意味だけでなく、そのつくり、つづりとか読みや発音の特徴、イメージがインプットできるかがカギになります。イメージさえ脳の引き出しに入れば、あとは引き出しの出し入れの実戦で記憶を高めるだけです。覚える量は絞り切りましょう。
これは、何も漢字や英単語に限ったことではなく、勉強で覚えることすべてに当てはまることではないかと私は思います。苦手なものほど、短時間集中、短く区切って覚えることが肝心です。
いろいろと書いてきましたが、上手に自分を励ましながら、少しになってもいいですから、継続させることが大事です。そして、少しでもできた自分を存分に褒めちぎってください。やるじゃん私。すごいぜオレ。
何度も言いますが、
「急がば回れ」
心に留めてみてください。
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九州新幹線。顔を向けて仲良く止まっています。

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