待つことの大切さ

 今日は昨日と比べて蒸し暑くなりました。やっとやっと仕事を終えて、疲れて帰ってきました。照る日もあれば曇る日もある。日々いろいろなことが起きますね。
 前に述べましたが、仕事柄、子どもにものを教える仕事をしていますが、教えていてなかなか前に進まないことも多々あります。ああもうこうやれば簡単にできるのにと、ついしゃべりすぎて教える自分から答えを出してしまうこともあったり。。。
 でもよく考えてみると、こっちは教える内容に関しては相手(子ども)よりは先に知っていてやり方も分かっている。相手は極論を言えばずぶの素人なわけだよなあって気づかされます。それでも、つい自分の分かっているレベルで何とか分かってもらおうとする。分かってもらおうとし過ぎてしまうことってあるんですよね。
 思い当たる方もいるかと思いますが、自分がやるほうが簡単だからと、つい相手よりも先回りして物事を片付けてしまうってこともあります。子育てでもそうですし、仕事場などの社会でも。つい自分から手を出してしまう。待ち切れないんですよね~。よく実感します。
 待ち切れない感を実感したとき、ふと思うんです。これって自分は、相手を、相手の実力を信頼していないのかなって。そうですよね。もっと相手を信頼してしっかり待てばいいのにって思いますよね。よく反省させられます。
 ここまで触れた内容は、今自分が実感していることをありのままに書いていますので、もっと専門的に言えば(例えば心理学的にとか)、いやそれ違うよって意見もあるかもしれません。ただ、一つ言いたいことは、ときには待つことも大切だってことです。待たずに手を出してしまうことで、相手の成長の機会を奪ってしまうこともあるって感じるからです。
 確かに、作業や課題とか自分でやってしまえば、すぐに片付くし、説明をしてしまえば、もう次のステップに進むこともできるし、それだけ捗りますよね。でも、子どもにものを教えているときは特にですが、一方的に説明したところで、その説明を多少は理解してもらえても、相手は自ら会得した知識を用いて、作業や課題に取り組み、処理・解決したという経験にはなりませんよね。そうなんです。自ら解いたことにはならないんです。
 知識ってただ覚えるだけ、暗記するだけではなくて、自分で使えてこそ真の知識になりますし、大げさにに言えば、人生を生き抜く知恵にまで発展させることができるんです。
 だからこそ、改めて思うんです。実感するんです。待つことって大事なんだと。
 子どもに習い事をやらせても、なかなか上達しない。学校や塾、家庭でも、なかなか勉強が進まない。成績が上がらない。など、子どもに対してネガティブな感情をおぼえることも多々あるかもしれません。そういう時こそ、立ち止まってワンテンポ待ってあげることも考えてはいいのではと思います。
 どうしても自分のレベルを中心に考えると、とてもじれったく思えてくることもありますし、イライラも出てくるでしょう。私も教えていて感じますし、毎回そのジレンマと格闘しています。しかし、まずはワンテンポで十分なんです。ちょっとだけでもいいです。子どもが頑張って自ら答えを出すのを信じて待ってみては。頑張って自ら答えを出せたら、必ずやそれが大きな経験値となり、大きな成長につながります。必ずやその喜びが実感となって返ってきます。
 子どもの可能性は無限な広がりを持つと、私は強く信じてものを教える仕事を続けていきたいと思っています。
 今回は日頃仕事をしていて、感じたことを書いてみました。少しでもお役に立てたら幸いです。
 ありがとうございました。
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